夢占。

1999年、「恐怖の大王が天から降りてくる」——

これは、ノストラダムスがその預言集『百詩篇(Les Propheties)』の中で記した一節であり、「1999年に世界が滅びる」という解釈で世界的な話題を呼びました。しかし、この預言は2000年のミレニアムを迎えると同時に自然と消え去り、現実には何も起こりませんでした。

しかし、1999年、日本のある女性漫画家——竜樹諒(たつき りょう、Tatsuki Ryo)は、自らの「夢占」による体験を描いた漫画作品——『私が見た未来』を発表しました。

私が見た未来 by 竜樹諒
私が見た未来 by 竜樹諒

この神秘的な作品の中で、彼女は「2011年3月に大災害が起こる」と予言します——そして12年後、実際に日本で「東日本大震災」が発生し、福島第一原発の事故と、それに続く長期的な放射性汚染と処理水問題を引き起こしました……「夢占」が的中したことで、竜樹諒は一躍「未来を見た漫画家」として世間に広まりました。

そして再び数年後の2021年、竜樹諒は『私が見た未来・完全版』を刊行し、そこに新たな「夢占」の内容を記録しました——

「次なる大災害は2025年7月5日の午前中に起きる」
「日本とフィリピンの間の海底が轟音を立てて裂ける(火山噴火)」
「太平洋の国々が東日本大震災の約3倍規模の津波に襲われる」

——という衝撃的な新預言です。

この「予知夢」は、2021年7月5日午前4時18分に見たものであり、彼女の記録によれば、この日時と「2025年7月5日の午前中」という災害発生日が結びつけられ、ファンの間では「2025年7月5日 午前4時18分」が「大津波が起こる時間」として広まることとなりました。(※なお、漫画本文では「2025年7月」「2021年7月5日 04:18」とだけ記載されていますが、巻末の後書きで「7月5日の午前」と明記されています。)

——予言された“その時間”——

1. 日本に津波は起こるのか?

まず第一に、東アジアの最東端に位置する日本は、世界でも有数の地震多発地域であり、毎年何千回もの地震が観測されています。日常生活の中で「地震で揺れる」ことは、ごく当たり前のことです。

したがって、「2025年7月、日本で地震は起こるか?」と聞かれれば、答えは限りなく「YES」に近いでしょう。

しかし問題は——「2025年7月5日 午前4時18分」という極めて具体的な時間に、竜樹諒の漫画に描かれたような、映画のような大津波が本当に起こるのか?——ということです。

そこで、この精密な「予言の時刻」を太極点とし、あらゆる東洋術数(陰陽五行、奇門遁甲、大六壬、梅花易数)によって占ってみましょう。

——「迷ったときは、玄学に聞け」——

1)八字占断(四柱推命)

まずは四柱推命で占ってみます:

予言日時:2025年7月5日 午前4時(寅時)
干支:乙巳 壬午 乙亥 戊寅

この時間帯には「日時の干支が合(寅亥合)」の形を取り、凶象である「日時の冲(例えば丑未冲)」が出現しません。これは、2011年の東日本大震災の発生時とは異なり、「凶時」とは言いづらい時間帯です。

また、年干支「乙巳」と日干支「乙亥」で「巳亥冲」=「歳破」を形成していますが、それも「寅亥合」によって中和されています。つまり、「予言された時刻」そのものには激烈な破壊や衝突の象徴がないのです。

また、2025年7月5日 午前9〜11時(巳時)においては、「日柱亥」と「巳時」が「巳亥冲」を形成するため、この時間帯は衝突エネルギーが強まるものの、それは「予言された午前4時18分」からは5時間も離れており、直接的な関係性は薄いと判断されます。

八字全体を見ると、「印星」や「食傷」が多く、反対に「七殺」といった災害を象徴する星が目立たず、むしろ知識・発信・出版を意味する要素が強いことが分かります。

印星が弱化・洩耗している状況もあり、これは「出版物」や「信用力」が試されることを暗示します。つまり、予言内容そのものが試されるタイミングであるとも読めるのです。

結論:この時間帯に「大津波」は起こらない可能性が極めて高い。

以下、奇門遁甲・大六壬・梅花易数の翻訳が続きます——ご希望であれば続きをすぐにお届けいたします。続きますか?

2)奇門遁甲による占断

2025年7月5日午前4時(寅時)を太極点とし、奇門遁甲を起盤してみます。

地震・津波などの地質災害は「坤二宮(南西)」を象徴します。ここには「傷門(震卦)」が臨んでおり、また「驛馬(移動・振動)」も重なり、「庚(危険)」が透出していることから、一見すると地震や津波が起こるように見えます。

しかし、この「坤宮」自体が「空亡(虚無・不在)」に落ちており、さらに「門迫(閉塞)」の象意を持つため、現実的には「揺れようとしても揺れられない=発生しない」と解釈されます。

また、予言を記した漫画書籍『私が見た未来・完全版』は、「景門(ニュース、映像)」に当たり、これは乾六宮(北西)にあり、象意的には非常に強く見えます。しかし、ここにも「門迫」があり、「地盤(地宮)からの支援が得られない」状況、つまり「現実との接点がない」ことを示します。

「景門」の上には「天芮星」が臨み、これは「明夷(地火明夷)」の卦象——つまり、光が地に沈む=真実が隠れる・光が消える象意——とも読めます。

また、出版・表現を象徴する「丁奇」も、感情や熱狂を表す「天英」に乗っていますが、「杜門(閉鎖・ブロック)」に落ち、「空亡」かつ「螣蛇(幻影・騒ぎ)」を伴っています。つまり、「世間の騒動になるが実体はない」——と読むことができます。

竜樹諒の命理では、彼女が漫画家として有名になったのは「辛(金)」という要素が活性化している時期でしたが、この「辛」がこの奇門盤では「生門(創作・結果)」にあるものの、「六儀擊刑(運命上の刑)」および「午午自刑(火の自滅)」の形となっており、「願いは叶わず」「実らない夢」とも読める構造です。

この「生門」は「景門」を制する位置にあり、卦象で言えば「雷山小過」——つまり、「小さな間違い」「些細な失敗」という象徴も含みます。これにより、「予言が外れた後に、竜樹諒が出版元との関係を清算する」未来すら暗示されているようです。

3)大六壬による占断

さらに、大六壬の占式によって見てみましょう。

まず「人」を表す式神は「螣蛇(虚偽・驚き)」で「空亡」に落ちています。これは「竜樹諒自身の言葉や主張に実体がない」ことを暗示します。

次に「海=亥(水)」を象徴する神将を見ると「太常(宴会・平和)」が乗っており、これもまた災厄を意味する兆しではありません。「亥(水)」の上に「辰(土)」が乗る構造は「墓入」=水の静止・封印であり、「波が立たない」ことを表します。

初伝(物事の始まり):「寅」が「空亡」に入っており、「天空」も重なって「虚構・幻想」。

中伝(物事の中間):「未(土)」が出現し、これは「財(マーケティング・商業)」を意味し、「天后(女性)」に臨むことから「女性漫画家が商業的成功を収める」状況を示します。

末伝(物事の結末):「子(水)」で、「勾陳(遅延・迷い)」が付きます。これは「大津波は起きないし、ずっと起きない」ことを表します。

よって、大六壬もまた——「災害は起こらない」と断じています。

4)梅花易数・六爻占断

次に、周易の「雷沢帰妹 ☳☱」を本卦として、六爻(ろっこう)により占断を行います。

予言の時間 04:18 を「上卦:4=震」「下卦:18=兌」と置き換えると「雷沢帰妹」となります。

災害の有無を示す爻は「初爻(下から一番目)」を取るのが通例です。これが動爻となり、変卦「雷水解 ☳☵」に変わります。

「官鬼(災厄の象徴)」は初爻と四爻にあります:

  • 初爻の「巳(火)」は「青龍(吉祥)」に乗るものの、「日辰(時の影響)」により破られ、効力を失います。
  • 四爻の「午(火)」は、季節的に旺盛ですが「螣蛇(虚構)」に乗るため「現実には起きない現象」を意味します。

また、世爻(質問者=竜樹諒)は「丑(土)」で、「勾陳(遅延)」を帯び、「2021年(辛丑)」を象徴します。

応爻(未来の現象)は「戌(土)」で、「丑戌刑」という葛藤の関係にあります。

全体を通じ、「雷水解」の卦象は「問題の解消・障害の緩和」、そして「雷沢帰妹」の象意は「未熟な決断・早まった結論」。この意味からも、竜樹諒の予言は「焦りすぎたもの」「熟していないもの」である可能性を含意しています。

結論として:

——六爻もまた、「災害は起こらない」と明示的に断じているのです。

2. 竜樹諒という人物

竜樹諒、
推定誕生日:1954年12月2日 午後7時(19時)
推定四柱八字:甲午・乙亥・壬辰・庚戌
現在の大運:戊辰(2022〜2032)
2025年の流年:乙巳
2025年7月の流月:癸未(7月)、翌8月:甲申

竜樹諒という名前は、まさに「名は体を表す」ように、「竜(辰)」「樹(木)」を表す文字が含まれています。彼女の生まれた日柱は「壬辰」、つまり「辰(竜)」が座し、さらに年干には「甲(木)」が透出しており、「樹木」と「龍」の要素が命式に強く現れているのです。

その命式を詳しく見ると、年干・月干に「食傷(乙)」が並び、年支とは「木火通明」、つまり「食傷生財」の理想的な構造を成しています。これは創作活動や芸術分野に適した命式であり、実際に彼女は漫画家として成功し、特に『私が見た未来』のような作品によって世間の注目を集めました。

作品名にある「見た(視覚)」や「未来(時間)」といった要素も、「木」「火」的な要素と一致し、彼女の命運と表現活動が高次にリンクしていることが見て取れます。


1978年:夢の記録が始まる

1978年(戊午年)、竜樹諒は自らの夢を記録し始めました。ちょうどこの時期、彼女は人生の第二の大運「癸酉」(1972〜1982)にあり、命式の「壬辰」に対して「辰酉合金」、またその年の「戊午」と「癸」の組み合わせによる「癸戊合火」が形成されました。

この「火の強化」は「幻覚・空想・視覚世界の膨張」を意味し、まさに「夢占」的な現象を経験しやすい時期と重なります。しかも「午」年で「午午自刑」が起きる年、自我の内面で火が暴走し、彼女の内なる夢の世界が燃え上がったのでしょう。


1999年:初版『私が見た未来』出版

1999年(己卯年)、彼女は伝説的な予言漫画『私が見た未来』を出版。彼女の第四の大運「辛未」(1992〜2002)にあり、この「辛」は「正印」として出版や表現を後押しする星であり、同時に「午未合」で頭部=「夢」や「ビジョン」と深く関わる場所を刺激しています。

つまり、ちょうどこのタイミングで「夢占いを漫画にする」という天命が具現化したのです。


2011年:東日本大震災の的中

2011年(辛卯年)、竜樹諒の予言が的中し、「夢が現実になった」と大きな話題を呼びました。この年、彼女の大運は「庚午」(2002〜2012)であり、「乙庚合金」によって「出版(印)」が強化され、再び「夢→出版→現実化」の流れが形成されています。

なお「卯年」は彼女の推定命式「時柱:戌」との「卯戌合火」、および「午戌(年柱)」との「半会火局」となるため、「火」の強化=夢の世界の明確化、または現実化を象徴しているのです。


2021年:完全版の出版

2021年(辛丑年)、10月に『私が見た未来・完全版』を出版。まさに「戌月」であり、「戌」は彼女の命式の「作品宮(子女宮)」=時柱にある「庚戌」と重なります。

この時点で「辰戌冲」「午戌半会」など、夢の世界と出版の現実が「合流・衝突・爆発」した状態にあることがわかります。そしてその中で、「2025年7月5日の午前」に大災害が起こるという、かつてないほど明確な予言が後記に書き込まれました。


2022年以降:成功と不安の始まり

2022年(壬寅年)、『完全版』はベストセラーとなり、各地で話題を呼びました。寅年は彼女の命式「寅午戌」で「三合火局」を形成し、出版・注目・収益すべてにおいて絶好調の年でした。

しかしこの年、彼女の大運は「戊辰」に切り替わりました。この「戊辰」は日柱「壬辰」と「辰辰自刑」を成し、また時柱「庚戌」との「辰戌冲」が激化する運勢です。

「辰辰自刑」=自己否定、停滞
「辰戌冲」=作品や名声への崩壊的衝突

つまり、「私が見た未来」が最も注目されるこの期間において、逆に「作品そのものが信頼を失う危機」にさらされる運命であることが読み取れるのです。


2025年7月:「四庫全備」「三刑」——内面の大地震

2025年7月、暦の上では「丑未冲」、つまり「月運における地盤崩壊」。さらに、命式に「辰戌冲」を持つ彼女にとっては、

  • 「丑・未・戌」の三刑
  • 「辰・戌・丑・未」の四庫全備

という非常に重い土気の暴発期となり、これが実際に「地震」ではなく、彼女自身の「作品」「信念」「名声」が崩れる出来事として現れる可能性が高いと読み取れます。


2025年8月:「枭神奪食」——発言できない8月

8月の流月「甲申」は、彼女の命式における「食神(甲)」と「偏印(申)」の衝突となり、いわゆる「枭神奪食」の構造——「発信しようとしても、抑えつけられる」という強いプレッシャーを意味します。

つまり、7月に予言が外れ、8月には「何も言えない」「弁明もできない」状況に陥るという未来が予見されるのです。


では、竜樹諒は「破滅」するのか?

——実は、必ずしもそうではありません。

奇門遁甲でも触れたように、彼女は「景門(話題)」を背負い、出版元や世論とある程度距離を置くことで、責任を「商業的誇張」や「解釈違い」として分散させることも可能です。

また、「2011年の予言的中」という実績があるため、「1勝1敗」としてネット上では語られ続ける可能性もあるでしょう。

さらに、2025〜2027年の「乙巳」「丙午」「丁未」はいずれも「火旺」の年。これは彼女にとって「財運」が強まる時期であり、予言が外れても「話題性」「グッズ販売」「インフルエンサー」としての活躍は維持される可能性が高いのです。

2027年「戊申」で「七殺(現実的脅威)」が透出するまでは、少なくとも業界で存在感を保ち続けるでしょう。


最後に

竜樹諒は1954年生まれ。2025年には71歳、まさに「古希」の年です。

もし今回の「2025年大津波予言」が現実には起こらなかったとしても、彼女の年齢・立場を考えれば、過剰な批判は無用です。

むしろ——商業は商業、玄学は玄学、アートはアート——その三者を冷静に切り分けた上で、竜樹諒という「夢占の漫画家」の活動を一つの「文化的表現」として受け止めることが大切なのではないでしょうか。


そして——

2025年7月5日、漫画に描かれたような「SF映画級の大津波」は、おそらく起こらない。

しかし、その2日後——7月7日の節気「小暑」において、東アジア全体における衝突や災害、あるいは政治的・社会的な緊張が生まれる可能性は、依然として残されています。

もし、7月中に何らかの自然災害(例えば小規模な地震や海の変動)があれば、それをもって竜樹諒の予言が「やはり当たった」と再解釈される余地もあるでしょう——その意味では、真実と虚構の境界が入り混じる「羅生門」が再び幕を開けるのかもしれません。

私が見た未来 by 竜樹諒
私が見た未来 by 竜樹諒

『私が見た未来・完全版』の巻末で、竜樹諒はこう記しています:

「今回の大災害、私は非常に具体的な日付を見ました。でも、その日に向けて人々の意識が変われば、逃れることができると思います。正確に言えば、対策を立てることができる。」

「大切なのは、準備をすることです。災害後の生き方を考え、今から備えることの重要性を再認識してほしい。」

「でも、未来はきっと明るい。地球全体、人々みんなが明るく元気に生きている——そんな印象を私は感じています。」


本稿は2025年6月30日に執筆されました。
予言された7月5日まで、あと5日——

「日本大津波」予言の真偽は、まもなく、明らかになる。

——終わり。

この記事はもともと 2025年 6 月 30 日に公開されたものです。

(完)


→ この記事の中国語版の元のアドレス

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